一口法話
口は災いの元、沈黙は金、雄弁は銀
不用意な発言は自分自身に災いを招く結果になるから言葉は十分に慎むべきだという戒め。今頃「言わなきゃよかった。」と悔やんでいる人が日本のどこかにおられるに違いありません。他人ごとではありません。自分自身のことです。
浄土真宗の僧侶の使命はお念仏の教えを伝えることです。ですから話をしなければなりません。法話です。自分の味わいを伝えること、一番大事なことですがここがここが一番難しいところです。自分勝手な味わいを押し付けてしまったり間違ったことを言ってしまったり、言葉一つにしても今頃は差別用語だと批判されることがあります。
沈黙は金、雄弁は銀。よどみなく話せることも大事だが黙るべきときを知ることはもっと大事だ、自分の口にチャックをするときも必要です。言わぬが花ということわざもあります。最後に松尾芭蕉の句を一句。「物言えば唇寒し秋の風。」秋の風が吹かないようにお互い言葉には気を付けましょう。
お念仏はどこでも誰でもどう称えても安心です。